平泉展のめざすところ

2006年5月24日

 今年の平泉展は、爽やかな五月晴れでスタートし、とても素晴らしい展覧会だった。
それは、平泉展を見る前に某団体の展覧会を見に上野に行ってきたのでなおさらだ。
その団体は古い団体で、多くの会員がいて、技術的なテクニックもあり、上手で見た目はいい作品もあるが、添加物いっぱいの料理のようだ。それと、いろいろな材料と、調味料を入れ過ぎて見た目が汚く、味も悪い料理のような作品がずらりと展示され、暗くて色が濁った作品か多く気分が悪くなった。しかし、絵画は好みの問題もあるので、それぞれの感じ方があるので、観客に判断してもらおう。
 娯楽の多様化と、作家があまりにも身近で人間的になり過ぎて芸術が破壊され方向性を失い芸術離れが進んでいるのが現状で、公募展の展覧会に行くのは関係者がほとんどで、一般の人々はあまり来場しない。芸術の原点は、「芸術は神の表現である」プラトン、「芸術とは、崇高に近い感情」カント、といっているようにとても遠い存在だった。
その領域には行けなくても気持ち的には、そこまで目指していきたいものだ。
 平泉会の作品は、自然食品みたいで、素朴だ、見た目の悪いものもあるが、味わいがあり、栄養になりそうだ。
私利、私欲のない純真な心でひたすら、美しさを求めて描いた絵は、とても感動的で、爽やかで、美しい。特に絵画教室で一緒に描いている会員の作品は、制作の過程を見ているので完成作品は、とても感慨深い。展覧会場に作品が展示されると、それぞれの作品の調和がとれて、かろやかなメロデーが浮かんでくるようだ。
 平泉展の作家は、ほとんどがアマチュアで、老若男女がいて様々な職業を持っている、共通点は、油絵の基礎をしっかり学び、無心で楽しく描いていることだろう。そしてこの日々無心で努力しているアマチュアの中から”芸術の神様が降りてきて”傑作が出現し、それが美術の専門家や愛好家だけでなく、一般の人々に伝わっていくことを望んでいます。
また来年も、会員の成長した絵を見るのが楽しみです。

平泉会 理事 嘉藤 恵

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